『冬桜』
群馬県鬼石町(おにいしまち)の冬桜を見に行った。白い光を浴びた三波川(さんばがわ)の河床、農家の軒先の干しガキ、ナンテンの実、カラスウリ、枯れ桑の畑。そんな風景を通りすぎて行くと、通称桜山と呼ばれる虚空蔵山がある。寒風の吹き抜ける斜面に一群の桜があった。
東京では、冬至の日は夏至の日よりも五時間近く日が短いが、これからは、しだいに日脚(ひあし)が伸びる。太陽がよみがえることを古代人は喜びをこめて祝った。クリスマスや元日の祝いは冬至祭の名ごりといわれている。
【掲載年月日】1981/12/22
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