2008年05月21日

花の防人(さきもり)

天声人語の書き出し&結語【名文集】

『花の防人(さきもり)』

群馬県新里村の長岡武二さんは、85歳のいまもみずから花の防人をもって任じている。老防人は、村に残る何カ所かの桜草の自生地を見回り、花盗人を監視している。

1週間ほど前、長岡さんと一緒に沢の近くにある桜草の群落を見た。小雨にぬれる桜草の葉の緑にはものやわらかな感じがあって、おだやかなうすべに色の花になじんている…

こうなったら、バイオテクノロジー(生物工学)の力にでもすがり、ありとあらゆる珍しい山野草を大量に生産してもらうほかはない、と思うことがある。山野草が安くたやすく手に入るようになれば、山野あらしもやむというのは夢物語だろうか。


【掲載年月日】1987/05/20
posted by nda0509 at 10:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする